「昔はどうしてたんですか?外で人と会う時。スマホも携帯もなかったんですよね。無理じゃないですか?」
待ち合わせ。
確かに昔は、
「今〇〇駅のホーム。〇分くらい遅れそう。中で待ってて。」
なんて連絡はできなかった。
先に到着して、腕時計を見る。
10分早く着いた。
「何名様ですか? ご注文は?」
2人です。5時の待ち合わせなので、来てからでいいですか?
「かしこまりました。」
ウエイトレスがテーブルに置いた水を飲みながら、メニューを見る。
5時5分。
この店で、合ってるよな。
メモ帳を確認。時間と場所。
うん。合ってるはず。昨日の夜、電話で決めた。
急用でも出来たかな。
来る途中で、何かあったのかも。
あと30分待って来なかったら、帰ろう。
「ごめーん。待った?」
いや、全然。何にする?
「えっとね、何にしようかな。」
ウエイトレスに目で謝る。
今、来ました。すみません。もう少し待って下さい。
『大丈夫ですよ(笑)。』
待つ時間=相手を想う時間。
連絡する手段がないのも、悪くない。
「渋谷で5時」
鈴木雅之さんがこの曲を書きながら、
女性パートは菊池桃子さんに歌ってもらいたいと思ってオファーしたけど、
「歌唱力が鈴木さんに追いつかない。会ったことない、怖そうな人。」
一度は断ったという逸話が、そのままPVになっている。
1993年の渋谷。
シアタービルの2Fでクリームソーダを飲みながら待つ。
花束を渡して、作ったばかりの曲を聴いてもらう。
音源はカセットテープ。
30年前の待ち合わせ。
こんなにカッコよくなかったけど、こんな感じです(笑)。
YouTube には他の女性シンガーとの動画も複数上がっているけど、この曲だけは、やっぱり菊池さんがいい。
それ、あなたの感想ですよね。
はい。私の感想です(笑)。
※著作権の確認がとれないため、、Youtubeのリンクを削除しました。
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